研究発表会
◆ 第18回研究発表会
宗教心理学的研究の展開(18)
−宗教,スピリチュアリティを追究するための「新たな連携・協働」の試み−
日本心理学会第85回大会:2021年9月1日(水)〜9月8日(水)
オンライン開催
企画趣旨
人間心理に深く関わる「宗教,スピリチュアリティ」を追究していくために【概念(思想)⇔実証(データ)⇔現場(実践)】といった「新たな連携・協働」を提案してきた。宗教,スピリチュアリティにおける概念を深く考察し,明らかにしていく分野が宗教学,哲学等の人文科学分野である。その作業の中から実証を担う心理学,老年学等の社会科学分野がそれらをもとに調査,実験を行い,データから見えてくる現象を明らかにしていく。概念と実証から見えてきた現象をいかに教育,福祉,宗教界等の現場に伝えて,その現場に還元できるのかが重要になる。現場と概念と実証から見えてきた現象とを突き合わすことによって,より人びとの生活に根ざしたものを見いだしていく形を構築していくのである。本シンポジウムでは,「新たな連携・協働」を行うために必要であるものは何であるかについて,宗教学(概念),老年心理学(実証),小学校現場(実践)の立場から話題提供を行う。さらに自分たちでも気がつかないうちに陥りやすい「自文化中心主義」にも目を配り,新たに提案する連携・協働について批判的に話題提供を行う。最後に,指定討論を行い,本シンポジウムの総括を行う。
企画・司会 松島公望(東京大学)
当日資料
話題提供
1.藤井修平(東京家政大学)
「宗教学と心理学の共同研究のための基盤構築および実施」の試み:宗教学【概念(思想)】との連携・協働
当日資料
2.大橋 明(鈴鹿医療科学大学)
超高齢社会において宗教心理学が取り組むことのできる新たな連携と協働−老年学・老年心理学から−:老年心理学【実証(データ)】との連携・協働
当日資料
3.西脇 良(南山大学)
小学校の現場からみる宗教心理学との新たな連携と協働:小学校現場【現場(実践)】との連携・協働
当日資料
4.ムスリン・イーリャ(立教大学)
「新たな連携・協働」を試みる際に注意すべきこと−自文化中心主義から考える−
当日資料
指定討論
5.Masami Takahashi(Northeastern Illinois University/イリノイ州立ノースイースタン大学)
当日資料