研究発表会
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◆ 第20回研究発表会
神学・宗学は実証的宗教心理学と連携・協働することができるのか
−実証的宗教心理学の挑戦(2)−
- 日本心理学会第87回大会:2023年9月15日(金)〜9月17日(日)
- 会場:神戸国際会議場・神戸国際展示場(ハイブリッド開催:対面とオンラインの併用)
- 企画趣旨
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神学・宗学は主として宗教教団における「教え(教義)」を取り扱う学問である。「教え(教義)」は宗教教団における柱であり,中核をなすものであることから,宗教教団にとって神学・宗学は自身の教団を支える根幹的な存在である。それゆえに心理学的に宗教教団を調査・研究を行う場合は神学・宗学をしっかり見据えて取り組む必要がある。しかし,これまでの取り組み,特に日本における研究では個人個人で行われることが多く,神学・宗学と心理学における関係性について真正面から検討し,議論する機会はほぼ皆無であった。また,神学・宗学の領域と心理学の領域はほぼ没交渉となっており,時にネガティブに相手側を見ている場合も少なくなかったように思われる。企画者はこの現状を打開したいと考えている。その打開する「はじめの一歩」が本シンポジウムである。本シンポジウムでは,神学・宗学と心理学をいかに結びつけるか(連携・協働できるのか)を思案し,格闘してきた取り組みについて話題提供[キリスト教(カトリック,プロテスタント),仏教(浄土真宗)]を行う。その上で指定討論を行い,本テーマにおける意義や問題点を洗い出したいと考えている。
企画・司会 松島公望(東京大学)
- 当日資料
- 話題提供
- ◆キリスト教(神学)
- 1.森本真由美(清泉女子大学)
- ミッション校の精神的基軸「キリスト教ヒューマニズム」尺度作成の試み
- 当日資料
- 2.河村従彦(カワムラカウンセリングルーム)
- 宗教と心理学の接点―キリスト教・プロテスタントの視点から
- 当日資料
- ◆仏教(宗学)
- 3.武田正文(浄土真宗本願寺派高善寺)
- 伝統仏教教団における心理学研究の可能性
- 当日資料
- 4.河村 諒(愛知県立大学)
- 宗教を踏まえたスピリチュアルケアの実践の可能性―浄土真宗の視点から―
- 当日資料
- 5.中尾将大(大阪大谷大学)
- 仏教と心理学の接点―仏教における「行」と行動科学―
- 当日資料
- 指定討論
- 6.西脇 良(南山大学)
- 当日資料