研究発表会
◆ 第5回研究発表会
宗教心理学的研究の展開(5)
−社会との関わりの中ではたらく宗教心理の可能性−
日本心理学会 第71回大会:2007年9月18日(火)〜20日(木)
日時:2007年9月18日(火) 10:00〜12:00
会場:東洋大学白山キャンパス
企画趣旨
これまでに、宗教心理学的研究の背景、意義、目的、対象、方法論、そして現状といったものを、この日本心理学会年次大会における過去4回のワークショップをとおして議論してきた。このことは、宗教心理学的研究が心理学において意義をもつものである、ということの表れとも言えるであろう。そこで本会では、更に具体的にテーマを絞り、社会との関わりの中に見る宗教心理学的研究の有用性に対しアプローチを試みる。
宗教に関わる人びとにとって、宗教は様々な影響をもたらすが、時に人を適応へも不適応へも導く性質をもつ。そこで、人が社会と関わる中で適応・不適応を生起せしめる要因には様々なものが存在するが、その一つとして宗教心理学的な要因を扱うことを提案する。
すなわち本会では、宗教と関わりをもつ人びとにとって、社会との関わりをうまく形成、維持するために必要とされる要因の一つとして宗教心理を取り上げ、それらが示す特質や可能性について検討したいと考えている。そのため宗教心理と社会との関わりに関する研究を紹介するが、研究の重要課題である現場との互換性を重視し、研究、現場の双方からこのテーマについての議論を行うこととする。
企画者 松島公望(東京学芸大学大学院) 松田茶茶(神戸学院大学大学院)
司会 松田茶茶(神戸学院大学大学院)
話題提供
1.橋本広信(群馬社会福祉大学)
『小我から大我へ:自己吸収的(利己的)アイデンティティから他者関与的(利他的)アイデンティティへの転換―“信じる”ことによる転機とライフストーリーの転換、その光と影―』
当日資料
2.岡田正彦(栃木県立岡本台病院)
『宗教心理学的研究の展開―社会との関わりの中ではたらく宗教心理の可能性―【宗教心理学専攻者の臨床実践の一例】』
当日資料
3.松島公望(東京学芸大学大学院)
『キリスト教主義学校中学・高校生クリスチャンの「キリスト教における宗教性」と援助行動との関連』
当日資料
サブウィンドウを閉じる