| 研究種目 | 平成17年度科学研究費補助金（基盤研究（C）企画調査） | ||
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| 研究課題名 | 宗教心理学の体系化に関する研究 ―宗教心理学の社会的貢献にむけて― | ||
| 研究目的 | 宗教に関する心理学的研究は、その必要性が認識されつつも、とくに日本において活発さに欠けていることは否めない。こうした現状から脱却すべく、2003年に「宗教心理学研究会」が発足し、チームとしての研究活動が開始されたところである。 今後宗教心理学研究会が取り組むべき課題は多いが、とくに、（1）宗教心理学の学問的体系化、（2）研究者間の交流と情報交換、（3）研究を通しての学問上の社会的貢献、（4）学会設立に向けた準備、の観点から、一層の努力が払われねばならないと考えられる。そこで本研究では、上記各観点にもとづき、以下の通り研究課題を設定する： （1）宗教心理学の学問的体系化 現代社会が抱える諸問題について、宗教心理学の視座から関連があると思われるテーマを整理し、先行研究をレビューしつつ、今後の研究展望をおこなう。 （2）研究者間の交流および情報交換 ２度にわたる研究発表会を開催する。ニューズレター４号および５号を発行する。文献情報のデータベース化をはかる。プロジェクトチーム内で企画会議を開催したりメーリングリスト上での情報・意見交換をおこなう。 （3）研究を通しての学問上の貢献 学問上の社会貢献をおこなうにあたり、まず、どのようなニーズおよび研究必要性が存在しているかを知るため、予備調査をおこなう。高齢者、医療従事者、心理学者、宗教家などを対象として２回実施し、「宗教性と Spirituality のイメージとその相違」「宗教心理学に対する関心」「社会問題への宗教の貢献」等について検討する。 （4）学会設立に向けた準備 「日本宗教心理学学会」の設立に向けて、整備をすすめる。 |
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| 研究組織 | 研究代表者 西脇 良 （南山大学・総合政策学部・講師） 研究分担者 金児曉嗣 （大阪市立大学・学長） 研究分担者 ミカエル・カルマノ （南山大学・人文学部・教授） 研究分担者 河東 仁 （立教大学・コミュニティ福祉学部・助教授） 研究分担者 安藤泰至 （鳥取大学・医学部・助教授） 研究分担者 ジュマリ・アラム （山口大学・人文学部・助教授） 研究分担者 河野由美 （藍野大学・医療保健学部・助教授） 研究分担者 堀江宗正 （聖心女子大学・文学部・講師） 研究分担者 杉山幸子 （八戸短期大学・現代ビジネス学科・講師） 研究分担者 加藤 司 （東洋大学・社会学部・講師） 研究協力者 高橋正実 （イリノイ州立ノースイースタン大学・心理学部・助教授） 研究協力者 松島公望 （東京学芸大学大学院・連合学校教育学研究科） 研究協力者 高木宣行 （龍谷大学大学院・文学研究科） 研究協力者 松田茶茶 （神戸学院大学大学院・人間文化学研究科） 研究協力者 中野美加 （神戸女学院大学・人間科学研究科） |
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| 研究経過 | 2005.04.28. 科研費補助金交付申請書提出 2005.05.24. 研究メンバー用メーリングリスト発足 2005.06.05. 第1回企画会議開催 （第1回予備調査実施） 2005.07.02. 第2回企画会議開催 2005.09.12. 研究発表会開催（於：日本心理学会理学会第69回大会ワークショップ） 『宗教心理学研究会ニューズレター第４号』発行 （第2回予備調査実施） 2005.10.05. データベース用サーバ開通 2005.10.15. 第3回企画会議開催 2005.10.16. 公開研究発表会開催（於：南山大学） 2005.11.11. 平成18年度科学研究費補助金申請書提出 2006.01.15. 第4回企画会議開催（研究報告会） 2006.02.10. 『宗教心理学研究会ニューズレター第５号』発行 2006.03. （研究成果報告書発行予定） |
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| 報告書目次 | はしがき | 研究組織・研究経費 | |
| 序文 | 金児曉嗣 | ||
| 第Ⅰ章 研究概要 | １. 研究目的 | 西脇 良 | |
| ２. 研究計画 | 西脇 良 | ||
| ３. 研究経過 | 西脇 良 | ||
| ４. 研究成果 | 西脇 良 | ||
| 第Ⅱ章 研究報告 | １. 文献研究 | ||
| １.１. 2000年以後の宗教心理学の概説書で扱われているテーマの概観 | 堀江宗正 | ||
| １.２. テーマ別の報告 ［研究分担者報告］ |
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| 心理療法と宗教性／スピリチュアリティの関係をめぐる諸研究の動向 | 安藤泰至 | ||
| 「認知宗教学」（Cognitive Science of Religion） ―宗教研究と宗教心理学における新たな研究ジャンル― |
Djumali Alam | ||
| 宗教と攻撃性に関する研究のレビュー | 堀江宗正 | ||
| 「宗教と精神的健康」に関する文献 ―2000年以降の動向把握のために― |
加藤 司 | ||
| 宗教心理学は宗教教育に何をもたらしうるか | 河東 仁 | ||
| 宗教教育、道徳教育、スピリチュアリティ | Michael Calmano | ||
| 宗教的生涯発達に関する最近の国内研究の概観 | 杉山幸子 | ||
| ［研究協力者報告］ | |||
| 死に関わるテーマ | 松田茶茶 | ||
| 現代におけるサーダカウマリィ | 中野美加 | ||
| 動物における同種個体の死体に対する反応行動についての文献敵検討 ―動物は仲間の死をどうとらえているのか？― |
高木宣行 | ||
| ２. データベース化 ２.１. データベース化 | 西脇 良 | ||
| ２．２. 今後のデータベース計画 | Djumali Alam | ||
| ３．予備調査 | 河野由美 | ||
| ４．研究協力者による報告 宗教心理学の社会的貢献とは |
松田茶茶 | 第Ⅲ章 研究成果報告 | １．ワークショップに関して | 松島公望 |
| ２．公開研究発表会に関して | 松島公望 | ||
| ３．ニューズレターに関して | 松島公望 | 第Ⅳ章 学会設立準備 | 西脇 良 | 結語 | 西脇 良 |